敷島ファームが進める地域連携 ~耕畜連携・西郷村飼料稲推進協議会~
基本的な取組み 投稿日:2014年10月31日敷島ファーム那須牧場において、西郷村飼料稲推進協議会とのWCS耕畜連携※を開始しました。
耕畜連携は私たち畜産農家と稲作など耕作農家が提携することにより、国産飼料確保・環境配慮・農地の維持・収益確保などを実現する取り組みになります。
牛は牧草などの粗飼料と、麦やトウモロコシなどの穀物が原料となる配合飼料により育てられますが、これらの多くは輸入に頼っています。また、牛たちは日々糞尿を排出しますが、これらも適切な方法により処理をするよう法律で定められています。
一方、耕作農家では様々な事情により稲作の継続を断念せざるを得ない場合があります。特に設備投資は大きな負担になりますので、先行き不透明な状況では機材の更新などに踏み切れない場合もでてきます。
敷島ファームが取り組む耕畜連携は、土づくりに最適な完熟牛糞堆肥を提供することにより、良質な堆肥を利用して育てた飼料稲や飼料用トウモロコシを事前に取り決めた数量提供していただく(不作等の場合は優先的に)地域と連携した循環型農業になります。
この取り組みにより、敷島ファームは国産飼料の確保と良質な牛糞堆肥の利活用推進、耕作農家では土づくりと確約された生産物販売先確保による生活の安定が実現します。
国産飼料確保は輸入飼料削減(国産飼料へ転換)につながります。これは間接的にCO2排出量削減にもつながりますので、地球環境にも配慮した取り組みになります。
また、耕作農家の皆さんにとって生産物が確実に売れるということは、安心して農作物を育てることができるという大きなメリットとなりますので、離農・休耕による農地荒廃を未然に防ぐことにもつながいます。
那須町や西郷村にとって農畜産業は主力産業のひとつになります。敷島ファームは西郷村飼料稲推進協議会とともに、耕畜連携による地域の活性化を推進していきます。
※WCS / Whole Crop Silage / ホールクロップサイレージとは、一般的には実の部分を利用する稲やトウモロコシなどを子実茎葉ごと収穫・裁断して発酵(サイレージ)させた家畜用の飼料です。